聖書に見る感染症対策

 

  今世の中はCOVID-19(新型コロナウイルス)の話題でいっぱいです。そんな中無責任にSNSで煽るような人もいて、WHOはインフォデミック(情報の流行)という言葉でこれを批判しています。私たちも、軽挙妄動を避けたいものです。

 

 さて、コロナウイルスの原因は一体何だったのでしょう。専門家によると、その原因は結局コウモリだった可能性が強まったようです。新しい感染症の流行は、大抵の場合、動物の感染症が人に宿主を広げることで発生するようです。

  コウモリは、哺乳類の中で唯一長距離の飛翔を行ないます。そして体内に多くのウイルスを持っているそうです。中国の人は、コウモリを食べる習慣があり、発生地は、武漢の海鮮市場でした。動物から人へ。次に人から人へと今やその流行拡大が止まりません。

 

 ある朝、レビ記の食物規定では、コウモリは食べてはいけないリストに載っているのではないかという思いが与えられ、調べてみると、確かにありました。

レビ記11章13~19節「また鳥のうちで次のものは、忌むべきもので、食べてはならない。すなわちはげわし、はげたか、……こうのとり、さぎの類、やつがしら、こうもりなどである。」

  今も旧約の食物規定を大事に順守しているユダヤ人たちなら、絶対にコロナウイルス発生はありませんでした。

 

 以前流行したSARSというウイルスも、コウモリ由来でした。また、MERSというウイルスは、ラクダからであったと記憶しています。ラクダに関しても、レビ記11章4節「しかし、反芻するもの、あるいはひづめが分かれているもののうちでも、次のものは食べてはならない。すなわち、らくだ。」とあり、これも食物規定で禁止されています。

 

手洗いの儀式

 ある公衆衛生の専門家でありクリスチャンが次のように述べています。

「手洗いは公衆衛生の基本である。聖書も手洗いの重要性を説いている。イスラエル人の信仰生活の中心である幕屋や神殿に入る前やいけにえを捧げる前に、祭司は大きな青銅の水鉢で手を洗わなければならないと規定されている。また、食事の前に手を洗うことが大事だということが、マルコ7章に述べられている。

 手を洗うことは、飛沫感染を防ぐという効果がある。飛沫感染とは、鼻や口の粘膜から感染することを言う。患者が咳やくしゃみをする時、ウイルスが混じった唾や痰などの水滴がまわりに飛び散るが、この水滴を吸うか、水滴が付着したものに触れた手を口に持っていくことで、未感染者は感染する。こうして広がるウイルスの代表は、風邪ウイルス、インフルエンザ、風疹、はしかなどで、感染力の強いものばかりである。風邪ウイルスは数種類あるが、アデノウイルス、コロナウイルスがその代表例だ。これらの感染防止には手洗いが非常に有効である。」

 

 病原体のことも、ウイルスのことも分からなかった古代に、造り主はモーセを通して、十戒に代表される律法をイスラエル人に授けました。そして彼らは、律法を守り、主の命令に忠実に従うことを通し、多くの感染症から難を逃れました。言い換えると、主は律法を通してイスラエル人を感染症から守ったのです。不思議と言うほかはありません。