知恵をください

 私が今、神様に祈り求めていることの一つが「知恵を与えて下さい」である。それは牧会者として、物事を見抜き、正しく判断し、最も良い方法を迫られることが多いため、自分の能力ではどうすることもできず、聖霊様の助けを求めるためである。

 

 それについて、おもしろいエピソードを思い出す。四日市の堀越暢治師が松原に来てこんなことを語ってくれた。

「私はある時、ソロモンが眠っているうちに主から知恵を与えられた話を読み、夢の中で知恵を求めたソロモンに同感すると共に、知恵を与えられたソロモンをうらやましく思い

ました。でも、ソロモンだからそうしてもらえたのだとあきらめていました。ところが、新約聖書のヤコプ書の中に、私は驚くべき約束を発見しました。

 

『あなたがたの中に知恵の欠けた人がいるなら、その人は、だれにでも惜しげなく、とがめることなくお与えになる神に願いなさい。そうすればきっと与えられます。ただし、少しも疑わずに、信じて願いなさい。疑う人は、風に吹かれて揺れ動く、海の大波のようです。

そういう人は、主から何かをいただけると思ってはなりません。』(ヤコブ1:5~7)

 

 私は『しめた!』と思いました。そして、私も主に願いました。『私もソロモンのように知恵が必要です。お与え下さい。ソロモンほどでなくても結構ですから…』。今、私は主から知恵を頂けたことを感謝しています。ただ、『ソロモンほどでなくても結構です』は、一言多かったかな…と反省していますが。

 

 もともと私は、いやな事があると、すぐやめて逃げていましたが、逃げては駄目だと教えられ、困難が起こった原因をつきとめるよう努力しました。原因がわかれば解決のための取り組みをしやすくなるからです。そして、その解決策を見つける時、主から知恵を頂いているな、と思っています」と。