日々を幸せに過ごす秘訣とは

 以前礼拝でお話ししたことで、2000年ごろから注目されているポジティブ心理学について改めてご紹介しましょう。ポジティブ心理学は、どのようなことが幸福感に関係しているのかを科学的に研究する心理学です。

 

 ポジティブ心理学の創始者の一人、マーティン・セリグマン博士が検証した方法の一つに「3つの良いこと」という取り組みがあります。毎日寝る前にその日経験した良かったことを3つ書き出して、その理由とその出来事がなぜ起きたのかを一緒に書いておく、というシンプルな方法です。

 

 例えば、「お花屋さんのお姉さんが1本おまけしてくれた。理由は、いつもあいさつしているから覚えていてくれた」。「残業かなと思っていたけれど定時に帰れた。理由は、突然頼まれる仕事がいつもより少なくて、昼間の時間が効率的に使えた」。「ずっと探していた良い物件が見つかった。理由は、神様が導きを与えてくれた」。というような感じです。

 

セリグマン博士の実験では、これを続けることによって、対象者のうつ症状を表わす得点が30%減少し、その効果は、ずっと継続したということが報告されています。

 

 聖書には「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことについて感謝しなさい」(Ⅰテサロニケ5:16-18)と書かれています。もし、一日の終わりに主の恵みを数えて心の引き出しにしまう選択をすれば、幸せを見出す日々を送れるように心が整えられていくことでしょう。

 

これらのことは、日々を幸せに過ごす秘訣そのものと言えます。

 

ポジティブ心理学に関しては、渡邊義・奈都子夫妻の文章を参照しています。